栄養機能食品って何?
栄養機能食品とは、高齢化やライフスタイルの変化等により、通常の食生活を行うことが難しく、1日に必要な栄養成分を取れない場合に、その補給・補完のために利用してもらうための食品です。
当該食品と称して販売するには国で定めた1日当たりの摂取目安量に含まれる栄養成分量の上・下限値の規格基準に適合し、定められた栄養機能表示や注意喚起表示、さらには厚生労働大臣による個別審査を受けたものではない旨等を表示することになっていますが、国への許可申請や届出は必要ありません。

<規格基準>

(ミネラル5成分)

栄養成分 1日当たりの摂取目安量に含まれる栄養成分量 栄養機能表示 注意喚起表示
下限値 上限値
亜鉛 2.10mg 15mg 亜鉛は、味覚を正常に保つのに必要な栄養素です。
亜鉛は、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。
亜鉛は、たんぱく質・核酸の代謝に関与して、健康の維持に役立つ栄養素です。
本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。亜鉛の摂りすぎは、銅の吸収を阻害するおそれがありますので、過剰摂取にならないよう注意してください。1日の摂取目安量を守ってください。乳幼児・小児は本品の摂取を避けてください。
カルシウム 210mg 600mg カルシウムは、骨や歯の形成に必要な栄養素です。 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量を守ってください。
2.25mg 10mg 鉄は、赤血球を作るのに必要な栄養素です。 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量を守ってください。
0.18mg 6mg 銅は、赤血球の形成を助ける栄養素です。
銅は、多くの体内酵素の正常な働きと骨の形成を助ける栄養素です。
本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日の目安量を守ってください。乳幼児・小児は本品の摂取を避けてください。
マグネシウム 75mg 300mg マグネシウムは、骨や歯の形成に必要な栄養素です。
マグネシウムは、多くの体内酵素の正常な働きとエネルギー産生を助けるとともに、血液循環を正常に保つのに必要な栄養素です。
本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。多量に摂取すると軟便(下痢)になることがあります。1日の摂取目安量を守ってください。乳幼児・小児は本品の摂取を避けてください。


(ビタミン12成分)
栄養成分 1日当たりの摂取目安量に含まれる栄養成分量 栄養機能表示 注意喚起表示
下限値 上限値
注1
ナイアシン
3.3mg 60mg ナイアシンは、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量を守ってください。
パントテン酸 1.65mg 30mg パントテン酸は、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量を守ってください。
ビオチン 14μg 500μg ビオチンは、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量を守ってください。
注2
ビタミンA
135μg
(450IU)
600μg
(2000IU)
ビタミンAは、夜間の視力の維持を助ける栄養素です。
ビタミンAは、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。
本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量を守ってください。妊娠3ヶ月以内又は妊娠を希望する女性は過剰摂取にならないよう注意してください。
β-カロテン
(ビタミンAの前駆体)
1620μg 7200μg β-カロテンは、夜間の視力の維持を助ける栄養素です。
β-カロテンは、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。
本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量を守ってください。
ビタミンB 0.30mg 25mg ビタミンBは、炭水化物からのエネルギー産生と皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量を守ってください。
ビタミンB 0.33mg 12mg ビタミンBは、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量を守ってください。
ビタミンB 0.30mg 10mg ビタミンBは、たんぱく質からのエネルギー産生と皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量を守ってください。
ビタミンB12 0.60μg 60μg ビタミンB12は、赤血球の形成を助ける栄養素です。 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量を守ってください。
ビタミンC 24mg 1000mg ビタミンCは、皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作用を持つ栄養素です。 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量を守ってください。
ビタミンD 1.50μg
(60IU)
5.0μg
(200IU)
ビタミンDは、腸管でのカルシウムの吸収を促進し、骨の形成を助ける栄養素です。 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量を守ってください。
注3
ビタミンE
2.4mg 150mg ビタミンEは、抗酸化作用により、体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康維持を助ける栄養素です。 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量を守ってください。
葉酸 60μg 200μg 葉酸は、赤血球の形成を助ける栄養素です。
葉酸は、胎児の正常な発育に寄与する栄養素です。
本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量を守ってください。本品は、胎児の正常な発育に寄与する栄養素ですが、多量摂取により胎児の発育がよくなるものではありません。
注1)ナイアシン当量として。
注2)レチノール当量として。また、ビタミンAの前駆体であるβ-カロテンについては、ビタミンAと同様の栄養機能表示を認める。
   この場合、「妊娠3ヶ月以内又は妊娠を希望する女性は過剰摂取にならないように注意してください。」旨の注意喚起表示は、
   不要とする。β-カロテン×1/12=ビタミンA
注3)α-トコフェロールとして。
(ビタミン類)


栄養機能食品は、これらの表示が必要です。







栄養機能食品である旨
栄養成分の名称及び機能
1日当たりの摂取目安量
摂取の方法及び摂取する上での注意事項
1日当たりの摂取目安量に含まれる機能の表示を行う栄養成分の量の栄養素等表示基準値に占める割合
調理又は保存の方法に関し注意を必要とするものはその注意事項
バランスの取れた食生活の普及啓発を図る文言として、「食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。」の表示
本品は、特定保健用食品と異なり、厚生労働大臣による個別審査を受けたものでない旨
<表示例>
栄養機能食品(ビタミンC)

ビタミンCは、皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作用を持つ栄養素です。

栄養成分表示:1粒(500mg)当たり
エネルギー○○kcal、たんぱく質○○g、脂質○○g、炭水化物○○g、ナトリウム○○mg、ビタミンC300mg

1日当たりの摂取目安量:1日当たり2粒を目安にお召し上がりください。

摂取の方法及び摂取する上での注意事項:水に溶かしてお召し上がりください。
本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量を守ってください。

1日当たりの栄養所要量に対する充足率:ビタミンC 600%

調理又は保存の方法:保存は高温多湿を避け、開封後はキャップをしっかり閉めてお早めにお召し上がりください。

食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。

本品は、特定保健用食品と異なり、厚生労働大臣により個別審査を受けたものではありません。